【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流ＪＰ翠渓会　奥多摩の渓流神戸川

秋川水系は釣り場が分かり易い。本流、北秋川、南秋川、盆堀川、養沢川、神戸川と常設釣り場など。大体人が入っているがまだ穴場もある。北秋川の大沢で釣っていると一人の老釣り師が降りて来て、「おまえさん餌は何を使っとる？」餌は川虫と答えると「くわんな！」と一言。相当なベテランらしいが？竿を持っていない！投網か？何故餌を聞いたのだろうか？川を歩いているだけで釣りをしているようには見えない変った老人であった。北秋川本流は当時はまだ綺麗で淵にはハヤも居たが、ヤマメも綺麗だった。大沢橋あたりは丁度拡幅工事が始まったばかりで、よく濁っていた。濁りがなければ早朝のみ釣りをして工事が始まる時間には支流に移動した。支流は神戸川が近い。神戸川（かのとがわ）は奥多摩の重鎮、大岳山と御前山との間の谷で、奥多摩駅方面に抜けられる林道がある川だ。神戸川には、かのと岩やキャンプ場、常設の神戸川国際鱒釣り場がある。前記した通り、秋川水系は首都圏から近く、家族連れなどが多いので手軽に楽しめる、マス釣りやＢＢＱに最適な、常設釣り場が多い。秋川支流、養沢川本流には大規模な秋川漁協直営の秋川国際マス釣り場が有り、土日や春、秋の行楽シーズンには、混雑するお祭り騒ぎだ。神戸川は規模は小さいが、キャンプ場も有り、楽しめる。林道を入り、マス釣り場が丸見えで、若い女の子や子供達がキャーキャー騒いでいる。神戸川はそのマス釣り場先で二股になり、本流は右のかのと岩方面の本流、左は水ノ戸沢だ。水戸沢は今は林道が延びたが入口に駐車スペースが有り、そこから直ぐ釣れた。暫く遡行すると右にカーブした所に滝が有り、その上流が釣り場だ。山道が通じている、苔の付いた美しい渓相だ。上流には民家や登山施設も無いので、水質が保たれているようだ。対象はヤマメのみだったが最近は放流の日光イワナが煩い。3年前入渓したが、既に昔日の魚はもういなくなっていた。一方の神戸川本流は赤井沢となり、御前山方面に荒れた渓相で突き上げている。相次ぐ治水工事と林道延長工事で土砂が凄かった。オフロードライダーにもよく会ったが峠の手前で崩れているという。かなり無理して掘削した林道で土砂崩れも多いと聞いた。赤井沢は地質的に谷が赤いのか、水戸沢とは全く対象的だ。最近は落ち着いた流れになっているようだから、林道工事の影響は少なくなったかもしれない。

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