【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流ＪＰ翠渓会 奥多摩の渓流盆堀川

【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流ＪＰ翠渓会　奥多摩の渓流　秋川水系　盆堀川

盆堀川は戸倉の沢戸橋で秋川に出合う秋川支流だが、有名かは別にしてもあまり目立つ渓ではなかった。盆堀林道が通じていて、特に難所はない。戸倉取水場から、春先に入渓したが冬の様に水が少なく、昨秋の落葉も残っていた。谷は穏やかで、まだ春わまっているようだった。上流にはまだ少し雪もあった。だんだん寒くなり、上流には向かう気がしなかった。アタリもあまりなく、ヤマメもまだ冬休のようだった。五月に訪れると、辺りは一変した緑に包まれていた。やはり春とは違う明るい渓が続いていた。平凡で穏やかな流れが逆に心地よい。荒々しい谿間もない盆堀川だが、戸倉三山と呼ばれる、臼杵山や市道山〜刈寄山への縦走の登山者も増え入山峠から歩いて盆堀林道を降りる登山者もいた。周りの山々にマッチした渓相で、優しい印象の渓流だった。支流は伝名沢と市道沢、刈寄沢で、釣り人は少なかったが、林道が延びてその後は行ってない。市道沢には松尾滝や二三の小滝が有り唯一変化の有る渓だ。たまにハイキングや沢登りの雑誌に載ると懐かしいと思い読むが、釣りの本には殆ど載らない盆堀川だ。初心者にはいい川だと思う。ヤマメは尺物はでないかもしれないが、練習には安全で良い渓流だ。秋川には良い支流か沢山有るが、盆堀川も忘れないで欲しいと思う。

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