【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流JP翠渓会 1980回想記2 西上

【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流JP翠渓会 1980回想記2 西上州の渓流


西上州の渓流は昔から列車で通っていたが、やはり車の時代になってからはアクセスは変わってしまった。信越線横川駅に近い、入山川と中木川は列車、バスで行ける渓流のひとつだったので深夜列車を降りてから、入渓場所までよく歩いた。碓氷川水系は意外な穴場も多かった。北部には霧積川や九十九川や増田川などもあったが車が無いと行けなかった。上毛三山の一つ妙義山は、標高は谷急山の1162Mが最高峰で高くはないが、奇峰、岩峰の一大山塊だ。西上州には、荒船山を始め特長のある形をした岩山が多い。なので、本来山地渓流だが、場所によってはアルプス級の沢もある。中木川(当時は中木沢)は妙義湖から上流部が釣り場で、国民宿舎裏妙義がある事で有名だ。横川駅から深夜歩いて約二時間で広河原に着く。国民宿舎の先に今はゲートが有るが、地元の車は入っている。中木沢は落差はあまり無いが、いい渓相で好きな渓だった。土曜、日曜は登山者とよく逢う。裏妙義から人気なのは、相馬岳と谷急山だという。特に谷急山に向かう谷急沢は分かりにくい。ルートが判断できない。以前入渓した際迷いそうになった。中木沢本流は中木沢橋を過ぎると水量も減り、奥は落差はそれ程でもない。水量のある時に中木沢橋先までじっくり探ると良い釣果に恵まれた。私は釣った事は無いが、40センチのヤマメを釣ったと聞いた事もある。中木川水系は、支流は逆に急峻で、とても入れそうにない沢もある。入り口に大岩があり絶壁で全く入れない。奥も急峻な落差で渓相は良いが魚は定着できない沢が多いようだ。何しろ源流の山が岩山だから、喩えヤマメがいたとしても、保水性も普通の沢と違い一気に増水したりして危険だ。
入山川水系は地域は妙義山系にも連なるが源流は、八風平のような高原地形にも似た形態で、裏妙義の中木川とは違う趣だ。当時はまだ上信越自動車道が藤岡までだったから、軽井沢へは碓氷バイパスを使い出るしかなかった。入山川本流は遠賀まで行っても国道18沿いなので入渓しやすいが平坦な渓流だ。国道が離れた源流と沢しか落差はない。昔は便は少ないが、松井田町迄バスがあった。そういう意味では行きやすい支流の遠入川(おんにゅう)の矢ケ崎川や赤坂川も小渓だが、好きな沢だった。入山川水系の周りも奇峰が多い。高岩、山急山、稲村山などが有名だ。谷急山も良く見える。遠入川水系はヤマメはあまり大型はでない。春先や水量のある時以外は好漁した事はない。春先によく行ったが、5月位までは、源流の和見峠や入山峠に出ると、浅間山がとても白く大きかった。

http://kantonanbu.wablog.com
http://www.suikeikai.jp/kantounanbu.html
http://www.suikeikai.jp
翠月








Counter