【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流JP翠渓会 続・越後の渓流再回

【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流JP翠渓会 続・越後の渓流再回想・清津川源流夏行記



清津川水系は新潟県の南西部で、信濃川に合流する大支流だ。流域も広大で、下流は津南の段丘地形を作り出し、中流には清津峡の造形美を見せる大渓流だ。本流の釣り場は水力発電やその地形の、入渓点の違いから分断されている。
長い流域だが、源流部は赤湯温泉のある、棒沢などを除けば穏やかな高原地形の渓流だ。支流の釜川にも同じことが言える。源流部にはカッサ川や、ダムで寸断された渓流もあるが、イワナの生息する谷がある。反対に清津川源流の様に魚類不在の川もある。上信越国境の須川などと似ている。源流部のもう一方は日本百名山苗場山だ。スキーで有名な苗場の近くにある。苗場山はその優美な容姿と山頂の大地糖群が魅力だろう。小松原湿原も牛の背の様に大きな苗場山の頂稜部の一部に過ぎない。長野県、新潟県の広域に大半がまたがる超大型名山だ。越後側の源流部は越後湯沢からの経路が一般的だ。大半の林道はゲートがあったり、一般車を規制する様だ。カッサ川なども魅力だが、私は以前から清津峡に足尾沢有り!と勝手に思っていた。そんな憧れの谷にもなかなか近付けなかったがある年入渓出来る事になった。外ノ川と高石沢は以前、翠雪殿と入渓したが足尾沢は初めてであった。国土地理院の二万五千分の一地形図を見ると、流程はあまり無いが中流部に廊下帯を持ち、渓相も良い谷に見えた。入渓は工事中の高石沢林道を進み、源流部を目指した。足尾沢はなんとか入れると思っていたが、とんでもない、ちゃんと下調べをしないと迷う。林道の途中からは開けた樹林帯を下ったが、地図を頼りに道無き道を、ようやく足尾沢の源流にたどり着いた。地図では深い谷なっていたが、意外にもゴルジュはなく、イワナの好きそうな明るい源流だった。どうやらゴルジュの切れたあたりに出たようだ。高石沢を越えて三時間以上歩いた。足尾沢源流はテンカラにも向いた開けた渓相だ。沢登りの人達もあまり来ないから、殆んど入れ食いでイワナと遊んだ。まだ魚影もあったが、時間切れで足尾沢を後にした。また最後で迷いながらようやく林道の掘削地に出た時は夕日が傾きかけていた。キャップライトの電池が切れ、見えるか見えないか分からないくらい暗くなってようやく車に着いた。迷ったりして、あまりに疲れきって運転する気にはなれず、テントで一泊し翌朝湯沢に下った。

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翠月










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