【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流JP翠渓会 甲州の渓流【再回想

【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流JP翠渓会 甲州の渓流【再回想】3


以前にも書いたが、甲州には野犬のいる谷がある。人から聞いて行ったのだが、行きは良かったが帰りは道を塞がれ帰れないかと思った。恐ろしい甲斐犬だ。何故山奥にいるかはよくわからない。猟師が放した犬なら居つかないだろうし。飼い犬とも思えない、狼のような顔だ。はじめは明るいと見つかりやすいと思い、朝早く通過した。遠くで吠えたのは気になったが、林道にはいなかったので入っていった。釣りはイワナがたくさん釣れた。ここまでくる人はまりいないようだ。ただ昔の杣人は入ったようだから、泊り地もいくつかあり、伐採や山仕事づ入っていた痕跡はある。犬も連れてきたのか?町から入れる距離ではないし。 色々考えながら帰道についた。もう大丈夫と思ったら、とんでもない。待ち構えている。まだかなり先だがこちらに気が付いている、4.5匹はいるみたいだ。一匹が高い岩の上にいてこちらに向かって吠えている。よく見えないが、黒か茶色の体色だ。動かないと猪にも見えて怖い。これは最悪だ。あのカーブを越えなければ、ビバークしかない。仕方ない、見えないところまでゆっくり後退りだ。走ったら追い掛けてくるかもしれない。武者震いが止まらない。イワナ釣りは早めに上がったので、まだ四時だ。夏とは言え深夜は冷えるだろう。ビバークは簡易テント(ツエルト)とビバーク寝袋だ。食料はある。夜行性でもない限り、寝ぐらな引くだろう。と安易な考えだった。朝は見られていての待ち伏せか? 着替えをしたが、鳥肌になっていた。五時になり夕焼けが眩しい。一時間近く置いたので様子を見に行く! あっ!いなくなっている。さぁ帰ろう。問題のカーブに差し掛かったがやはりいなかった。何で急にいないのかわからないが、どうでもよくなる。なんとか林道を抜け出し、汗だくになって、最終集落へ辿り着く。夕日が落ちて7時近かった。本当に危険を感じた釣行だった。単独行は危険だ。あれから入ってないが今はあの犬はいるのか不明だ。

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翠月