【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流JP翠渓会 甲州の渓流【再回想

【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流JP翠渓会 甲州の渓流【再回想】5



実はこの谷には懲りずに一年後の春に行った。もちろん、綿密に調査した。以前滑落した場所より上に尾根越えで入るルートだ。地図では気が付かなかった。確かに上ったとき、稜線が見え、緩いなと思った。やはり、人跡未到の地などはなく、踏み跡があった。この前、巻いたすぐ上だった。大岩魚を見て目が点になっていたので、全く気が付かなかった。その杣路は細々と枯葉を残していたが、やはり谷に対して平行路だ。上流へ続いていると思いひたすら歩く。一時間程、3K近く行ったところで路が別れ、左手は明らかに谷へ降りている。しかし源流に行きたいので右の路を辿る。だんだん路がわかりにくくなり、大木が被っているガレの先で路がなくなった。荷物を置いて、空身で見に行く。尾根に上ってるのだろうか?なぜ突然路が無くなるのか!わからなかった。仕方ないので戻り先程の分岐を谷側へ取る。こちらが本道か?以外にしっかりしている。
暫らく行くと橋の跡みたいなものが?なんだここ?ん?もしかして昔の金山跡か?この谷は流程もあり、中、下流でも砂金が見える谷だから別に不思議はないが、こんな山奥に橋が?ということは対岸に何かあるのか?ようやく川に降りる。ここまで迷って、車から約3時間だ。もう、10時をすぎている。出発が6時過ぎてたのでハイペースで来たつもりが、以外に時間が掛かった。川は澄んでいて綺麗だ。この川の独特の水晶のような色だ。この谷の岩魚はなんとなく、パールぽい輝きを放す。『水晶岩魚』だ。『砂金岩魚』もそうだが、岩魚は、その川の水質や渓相、砂地の色などに合わせるらしい。以前、信州で真っ黒の『イモリ岩魚』を釣ったが、なんとも気味が悪い。他にも赤城で人面岩魚などに遭遇している。人にはまだ話してない岩魚のこともあり、私は比較的、異色の魚に出会っているようだ。別の回想記で書くことにする。


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翠月

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甲州の渓流【再回想】6完

『水晶岩魚の渓』…5より続き。その橋は、確かに対岸に渡っていた。よく見ると路が僅かに続いていた。小尾根を緩く巻くと、なんと『炭焼き跡』だ!なんでこんな山奥にあるんだ?炭を焼く時に使う釜の跡は土が真っ黒になっているが釜の石垣は崩れている。だいぶ使ってないのだろう。なるほどあの渓沿いの路は釣りに使っていた訳ではなく、炭焼きの為の路だった。あの分岐した路は平行だったから、以前は奥まで続いていたのかも知れない。炭を運搬するのに、馬やゴロ引きを使ったりするから、やはり平行路が渓にあった場合目的地があるという事だ。人が入り込んでる登山路がある場合はちがう山仕事(伐採など)の路があるがここは登山者など皆無だ!道を発見できれば、人跡稀な未知の渓を発見できるかもしれない! 橋から上の渓相は悪くはないが、魚は少ない。下の方が、渓相はよい。標高も高くなり、川も平たい感じだ。明るくなった河原で昼食にした。未知の道を発見し、無事に辿り着けた。それだけで満足だった。今日は朝から一日快晴だ。奥に源頭の山々の稜線が青空に掛かり綺麗だった。

『水晶岩魚の渓』終



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